「書けない!」から脱出する3つの方法<組立編>

こんにちは!「思いをカタチに」をテーマに、作り手の思いを届ける翻訳家、KEIKOです。 年間100本、通算1000本超のプレスリリースを制作している現役のPRマンです。「書けない!」からの脱出法についてメンタル編に次ぐ第2弾、「組立編」です。書くためにどんな風に組み立て行けばいいのかをご紹介しています。

こんにちは!「思いをカタチに」をテーマに、作り手の思いを届ける翻訳家、KEIKOです。
年間100本、通算1000本超のプレスリリースを制作している現役のPRマンです。

プレスリリースに限らず、いろいろな原稿を書いているのですが、
「どうにもこうにも書けない、、、」という時があります。
先日、「書けない!」からの脱出法についてメンタル編をご紹介させていただきました。

「書けない!」から脱出する3つの方法<メンタル編>

「書けない!」から脱出する3つの方法<メンタル編>

メンタルを持ち直しても、どうやって書いたらいいかが、いまいちぼんやりしてクリアに見えない、という時の、具体的な組み立て方についてご紹介したいと思います。

本屋さんやネットの中には、とてもたくさんの文章術の指南があります。
今回ご紹介する方法は、それらと異なる方法かもしれません。
書くことが苦手だった私自身が試してきた方法です。
「書けない!」から脱出するヒントになりましたらと思います。

 

何を伝えたいのか自問自答してみる。

何を伝えたくて書くのか。
あるいは、何を伝えるために書くのか。
まずはそれを自分に問うてみる。

書くことを題材として考えると見えて来ない場合には、「今夜何をたべたい?」という問いを投げられた時の思考と同じと考えてみてください。

「今夜はカレーがたべたいな。」と思ったとしましょう。
では、なぜ今夜はカレーを食べたい気分なのか、そのカレーはどんなカレーなのか、というように、今夜食べたいと思うカレーについて解像度を上げていきます。
それを書き出していきます。

●なぜカレーが食べたいのか
→昼間に通った道で、家庭的なカレーの香りがして、今夜やカレーだ!という気分になった。

●それはどんなカレーか
→スパイスカレーではなく、ゴロッとした男爵イモが入った子どもの頃から食べ慣れた家庭のカレー
→黄色で縁どられた楕円形のお皿で、赤い福神漬けがカレーとルーの境目の端っこにのっている。

「今夜は何が食べたい?」の問いに答えるように、自分は今書くものは何かということについて、自分に問いかけをして、答える。
そして、その解像度を少しあげて書き出してみる。

この作業が、伝えたいこと、すなわち、今から書くことの骨子になります。

 

自問自答で出た答えを伝える材料を洗い出す。

次のステップは、自問自答して出てきた答えを伝えるための材料を書き出していきます

この作業は、仕事のタスクの洗い出しと似ています
タスクの洗い出しができれば、何を、いつまでに、どこまでやればいいのかがクリアになるので、仕事の3分の1は終わったようなものです。

先ほどのカレーの話で例えると、「そのカレーを作るためには何が必要か」という洗い出しです。

男爵イモ、人参、カレー用の豚肉、玉ねぎ、カレールー、それらが材料です。

原稿に置き換えると、伝えるために必要な要素の洗い出しです。
男爵イモにあたるものは、その原稿では何らかの体験による感動かもしれないですし、あるモノのスペックかもしれないですし、歴史的な出来事かもしれません。

自問自答で出てきた答えを伝えるための材料が何か、言い換えると、何をもってして伝えたいのか、ということです。

 

洗い出した材料の道筋を描く。

伝えたいことが自問自答で答えとして見えてきて、それを伝えるための材料の洗い出しまでできました。
次は、それをどう並べてつなげていくか、という道筋を描きます

この作業は、カレーを作るための買い物と同じです。
買い物に行き、材料を買う。
どの店で何を買うか、効率よく買い物を済ませるためには、どの店から行くのが良いのか。
スーパーで買うとしたら、売り場をどのようにまわったらいいか、それを考えることです。

最初に野菜売り場、次にお肉売り場、最後に調味料売り場、といった具合に道筋を描きます。

ここまで出来れば、原稿の7割くらいは出来たも同然です。
描いた道筋の順に語っていけば良いのです。

野菜売り場で男爵イモと人参と玉ねぎを選びます。
選ぶ時には、ただそこに売られているものを手に取るのではなく、男爵イモは芽が出ていないハリのあるもの、人参は色が鮮やかでヒゲのないもの、というように、選ぶ時のポイントがありますよね、そんなポイントを添えるように原稿を書いていくのです。

 

まとめ

うまく書けないのです、どう書いたらいいかわからないです、という相談を受けることがあります。
書いていた原稿を見せてもらうと、頭からキレイに文章を書いていこうとしてうまく行かずに躓いているように見えることがよくあります。

書くときは、組み立てを先に作って、それに肉付けしていくようにしていくと全体構成ができると思います。

そして、実際に書くときは、原稿用紙に書くようなイメージというよりも、組み立てた中身をはめていくようなイメージです。

前段の買い物で例えると、男爵イモの選び方にはいくつかポイントがあるとしたら、そのポイントを思いつくまま全部書き出してみたらいいのです。
書き出してみたら、ポイントが5つ出てきた。
書き出したあとに、その5つのポイントは、果たして全部必要か?というのを、一番最初に出した自問自答の答え、つまり、何が伝えたかったのか、という所に立ち戻って、伝えるために必要な分だけ残して、残りは捨てる。
残るのは5つのうちの3つかもしれません。
その3つをどの順番で、どんな強弱でつなげればつたわりやすいか、というパズルをしていけばいいのです。
最初から、スムーズに、原稿用紙を埋めていくように書かなくていいんです。

3000文字の原稿を書こう!と思うと、とても難しく思えてしまうけれど、伝えたいことは何か、それを伝えるための材料は何か、と紐解いていくと、そんなに難しくないんです。
あまり気負わずに、組み立てを作って書いてみてください。

 

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