書くすべての人必見!「石戸諭×古賀史健」noteライブ

こんにちは!「思いをカタチに」をテーマに、年間100本、通算1000本超のプレスリリースを制作している現役のPRマンKEIKOです。先日開催された、現代を代表するトップライター、石戸諭さんと古賀史健さんの対談の「noteライブ」が素晴らしすぎました!「書く」方々にぜひご覧いただきたい思い、ご紹介させていただきます 。

こんにちは!「思いをカタチに」をテーマに、年間100本、通算1000本超のプレスリリースを制作している現役のPRマンKEIKOです。
先日、偶然出会った「noteライブ」が素晴らしすぎたので、みなさんにもぜひ観ていただけたらと思い、ご紹介です。

「書く」方々にぜひご覧いただきたい、現代を代表するトップライター、石戸諭さん古賀史健さんの対談です。
予定時間を1時間近くオーバーしてしまった対談ですが、あっという間の2時間でした。

石戸さんは、毎日新聞、BuzzFeed Japanを経て独立したノンフィクションライターで、週刊誌から文芸誌、webまで多彩なメディアへの寄稿するほか、フジテレビ、朝日放送などのTVやラジオ出演など、幅広く活躍されています。
今年の8月に光文社新書より発売された「ニュースの未来」では、
私自身が日々もやもやと思っている、「今のニュースって、、、」「これからのニュースってどうなるんだろう、、、」という点の今を、的確にとらえて、石戸さんの言葉で私たちにわかりやすく届けてくれます。

「ニュースの未来」

古賀さんは、私が書くことへ足を踏み出すことになったきっかけの人であり、私の心の師匠です。
古賀史健さんという名前は知らなくても「嫌われる勇気」という本はみなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

 

世間で軽視されがちな「ライター」という肩書きを、その本質論とともに底上げする最新刊「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」は、ライターの間では、もはや一生もののバイブルと語られています。

 

そんな魅力的なお二方の対談。
これが無料で観れるなんて!!!
むしろ、お金払います!と言いたくなるほど、ライターはどうあるべきかの姿勢や心構えなど、ぎゅぎゅっと詰まった2時間でした。
そのなかから、ほんの少しですが、内容をご紹介させていただきます。
ご興味を持っていただけたら、ぜひ、Youtubeでお二方のお話を聞いてみてくださいませ。

■Youtubeアーカイブ↓↓↓
石戸諭さん×古賀史健さん「ライターの未来——だれもが書き手になる時代、あなたは何を書くのか」

 

専門じゃないから書けるんだ

記者やライターは、「政治記者」や「スポーツライター」というように、書く専門分野を肩書に入れることが多くあります。
でも、石戸さんは肩書を「ノンフィクションライター」古賀さんは「ライター」としています。
この2人は、いずれも業界のトップランナーとも言える大活躍のライターさんですが、自分たちには専門分野がないと言います。
そして、「専門分野がないからこそ書ける」と口を揃えて言います。

かつて通っていたライタースクール時代、講師から、専門分野を見つけろと何度も言われました。
当時、それが見つけられず、むむむ、、、と頭を抱えていました。
石戸さんも、新聞記者時代、そのように言われたことがあるそうです。
もちろん、専門性を持った、その業界に精通したライターや記者は必要だと思います。

でも今、お二人は、専門分野はないと言います。
そして、専門分野がないことが悪いのではなく、専門じゃないからこそ、わからない点があったり、疑問に思う点があり、それが大事だと語ります。
その目線で見つけた疑問や驚きは、多くの読者にとっても同様で、それを紐解いて届けるからこそ、読み手も発見し、驚きを持つのだと。

誰かにとっての当たり前は、他の人にとっては驚きや発見になりうるのです。
それを見つけるには、専門性は必ずしも必要なものではないと。

もちろん、取材をするにあたり、取材対象に関する勉強は大切で、礼儀でもあると。
敬意を持って取材に望むべき、というか、その人や事を書くというのは、自然とそうなるのではと思います。

 

そのインタビュー記事はその人の声が聞こえるか

この対談の中でもっとも印象にのこった言葉があります。
「インタビュー記事にその人の声が聞こえてこない」という古賀さんの言葉です。

通り一遍のプロフィールをなめたようなインタビュー記事を読んだ時の物足りなさというか、つまらなさは、そういうことなんだと思いました。

「インタビュー記事は、本来、その人の声が聞こえてくるものだ」と古賀さんは言います。

まさしくその通り。
私の感じていた物足りなさを、言語化してくれました。

事前に準備した質問項目を、全部消化したかどうか、そんな風にインタビューをしていると、タスクを消化することばかりに意識が向いてしまい、その人の本来の姿や熱量を引き出すことができないと言います。

石戸さんも同様の見解で、ご自身がインタビューに行くときは、事前に企画書や想定質問は送っておくが、実際にはこの通りに進むとはかぎりませんよ、と付け加えるという。

準備していた設問のうち、あるひとつの話が大きく膨らむことがある。
でも、その膨らみを抑えて次に進むのではなく、その膨らみにこそ核があるのだと。

「インタビュー記事はその人の声が聞こえてくるか」

ずっと大切に意識していきたいと思います。

 

誤字脱字のある原稿は「髪の毛の入ったラーメン」と同じだ

対談の中でもうひとつ印象的なお話がありました。
視聴者からの「最近、以前よりも誤字・脱字、推敲・校正のミスが増えてしまった。改善策やアドバイスを」という質問に対する古賀さんの回答です。

「その出版物にお金や時間を使ってくれたお客様に対してあってはならない。髪の毛の入ったラーメンを出しているのと同じこと。誤字・脱字は自分の恥ではない。お客さんの不利益になっている。」

誤植がなぜダメなのか。
これについて、webメディアが台頭してきた現代において、すぐに修正できることもあり、とても軽視されがちになってしまったと私自身も思っています。
「誤字・脱字はあってはならない」ということについて、なぜダメなのかを、とてもシンプルにわかりやすく語って下さいました。

誤字・脱字を見つける方法として、古賀さん、石戸さんともに、下記2つの方法をご提案いただきました。

・音読する
・必ず紙にプリントして読んでみる

 

まとめ

なんとも贅沢な2時間でした。
教えと発見がぎゅっと詰まったすばらしい対談でした。
こんなに学びの多い対談が無料で観れるなんて、なんと良い時代になったのだと嬉しく思います。

対談の最後で石戸さんが言っていた、
「そろそろwebメディアにも校正者を入れてもいいんじゃないか。校閲にお金を使うようになっていいのではないか。」というのも、本当にその通りだなぁと思います。
なかなか、予算的に難しいのかもしれませんが、
日本語が、日本語として、未来にも美しく残っていってほしいと思います。

古賀さんの著書の中に「20歳の自分に受けさせたい文章講義」があります。
話せるのに書けない、どうすれば自分の気持ちや考えを「文章だけ」で伝えることができるのか?について、
「話し言葉から書き言葉へ」の古賀さんのノウハウと哲学が詰まった1冊です。
書くのが苦手、と思う方のヒントになるかもしれません。
私もこの本から始めました。

「20歳の自分に受けさせたい文章講義」

かつて、書くことがとても苦手だった私ですが、
古賀さんをはじめ、心の師匠との出会いで、書いて伝えたいと思うようになりました。
以前の記事でも、その向き合い方のひとつをご紹介しています。

「書くことが苦手な私が実践している3つのコト」

書くことが苦手な私が実践している3つのコト