こんにちは。
フリーランスネイリストのKAEDEです。
ネイルの情報をメインに、爪のケアや爪の知識等のノウハウを発信しています。
ジェルネイルは、セルフでもできるくらい手軽にネイルを楽しめます。
突然ですが、「ジェルアレルギー」を聞いたことはあるでしょうか。
これは花粉症などと似ていて、今までアレルギー症状が出ていなくても、突然症状が出る場合があります。ちなみに、私のお客様でもジェルアレルギーを持っている方がいるほど、身近なアレルギーです。
そもそもジェルは合成樹脂で出来ていて、メーカーによりますが、10種類以上の化学成分が配合されています。
つまり、一歩でも間違えた使い方をしてしまうと、アレルギーになってしまう可能性があります。そして、一度アレルギー症状が出てしまうと、ジェルネイルが出来なくなることも。特にセルフでジェルネイルをされている人に、症状が出ることが多い印象です。
そこで今回は、正しい知識を持ってジェルネイルを楽しんでもらうためにも、「ジェルアレルギー」について、解説していきます。
目次
ジェルアレルギーとは?
一般的に「ジェルネイルアレルギー」とは、ジェルネイルで使用する溶剤や道具によって出るアレルギーのことを指します。
主にジェルが皮膚に接触した際に、ジェルの成分のどれかが皮膚を刺激し、免疫反応が強くでてしまって症状が現れることを指します。(接触性アレルギーとも言います)
症状は主に、赤く腫れ上がって水疱ができ、かゆみや痛みを伴います。
※お客様から、いただいた写真です。
今までアレルギー症状が出ていなくても急に症状が出る場合があり、一度アレルギー症状が出ると治らないと言われています。ただし、症状が出る原因は、人それぞれ違います。
もしアレルギーになったとしても、道具やジェルを変えることで、その後もジェルネイルを続けられる可能性があります。
ジェルアレルギーの原因
ジェルのアレルギーの原因は、大きく分けて4つになります。
HEMA
HEMAとは hydroxyethyl methacrylate(ヒドロキシエチルメタクリレート)の略で、「ヒーマ」や「ヘマ」などと呼ばれていて、ジェルネイルの原料として多くのメーカーが採用しているモノマーです。無色透明で臭いもほとんどなく、ソフトコンタクトレンズや、歯の詰め物の接着剤などに使用されていて、モノマーとして非常に一般的で実績のある原料です。また、ゴム手袋にも、HEMAが使用されています。
ジェルリムーバー(アセトン)
ジェルネイルのオフする際に使用する液体で。ほぼ全てのメーカーが、オフ剤として使用しています。アセトンによるアレルギーについての記事も良く見かけますが、JETOC(日本化学物質安全情報センター)の初期評価プロファイルによると、アセトンは皮膚に対して刺激性と感作性(アレルギー性)を持たない、と記載されています。ただ直接的なアレルゲンというよりは、その強力な脱脂性によって間接的に影響を与えている可能性は十分にあります。
ジェルクリーナー(エタノール)
トップジェル硬化後の未硬化ジェルの拭き取りなどに使用する、ジェルクリーナーの主成分は主にエタノールです。注射をする前の消毒液としておなじみのアルコールの一種ですが、同じくJETOCの初期評価プロファイルによると、エタノールの経皮吸収は非常に低く、アセトンと同じく皮膚刺激物質でもなければ、感作性物質でもない、と記載されています。ただしごくまれにアレルギー反応として赤く腫れたり、蕁麻疹のような症状が出る、という報告も見かけます。
ネイル硬化用ライト(紫外線)
紫外線によるアレルギーは、大きく分けて2つになります。その人の許容量を超えた紫外線を浴びて症状が出てしまう場合と、服用中の薬やサンスクリーン剤などとの組み合わせによって症状が出てしまう場合です。
ジェルアレルギーにならないために
ジェルアレルギーにならないために、以下の3つことを意識して、お客様の施術やセルフネイルをしましょう。
爪からはみ出さないように塗る
万が一、ジェルをはみ出して皮膚についてしまった場合は、ジェルクリーナーなどを含ませたコットンやキッチンペーパーで、すぐに拭き取ってください。皮膚についた状態でライトに入れてしまうと、アレルギーになる原因になります。
ライトを変える
UVライトの紫外線で、アレルギー症状が出る可能性があります。セルフでジェルネイルをされている方はUVライトからLEDライトに変えましょう。ネイルサロンへ行ってジェルネイルをされている方は、LEDライトを使っているネイルサロンへ行きましょう。ただし1つ注意して欲しいのが、最近は“ミックスライト”や“ハイブリッドライト”というUVとLEDの両方の光が出るライトがあります。
アセトン(ジェルオフクリーナー)が原因の場合
「フィルイン」という技術を使えば、表面のジェルのみをマシン等で削ってオフし、ベースジェルのみを残すことができます。
これにより、アセトンでオフしなくても、ジェルネイルの付け替えが出来ます。ただし、これはネイルマシーンを使った技術になるので、セルフではかなり難易度が高いです。また、全てのネイルサロンで対応しているわけではないので、ネットで「フィルイン対応」のサロンを探してみてください。ちなみに、私のサロンはフィルイン対応してます。
まとめ
ここまで、ジェルアレルギーについて解説してきました。
ジェルには化学成分がたくさん含まれていて、使い方を間違えてしまうと、最悪ジェルネイルが出来なくなる可能性はあります。
もしジェルネイルを始めようと考えている人なら、まずは、知識があるネイルサロンに行くことをおすすめします。
万が一、ジェルを使用した際にアレルギー反応が起こってしまった場合は、必ず皮膚科に行き診察してもらいしょう。ネイリストはあくまで知識があるだけで、医者ではないためです。
ここ最近は、アレルギー対応のジェルも出てきているので、詳しくは別記事に書こうと思います。
このようなアレルギーが発症しないためにも、正しい知識をつけてからジェルネイルを楽しみましょう。
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