皆既月食の夜から読みたい言葉の余白が美しい3冊

月夜の晩は、いつもよりちょっとゆったりとした時間をすごすのが良いとされています。満月から新月に向買う時期は、整理や計画をするのに適することもあり、ゆたりしつつも、次なるパフォーマンスアUpのためにオススメの、言葉の余白が美しい3冊をご紹介します。心身が緊張状態になりやすいので、忙しい方はなおさら、この時くらい、本を読みながらリラックスするのがオススメです。

こんにちは!
「思いをカタチに」をテーマに、作り手の思いを届ける翻訳家、KEIKOです。
2021年5月26日の夜は、神秘的な天体ショー、皆既月食。
そのメカニズムはわかっていても、なんとも不思議な気持ちになります。
今回は、月が地球に最も接近した状態の「スーパームーン」という特別な満月の時に起こる皆既月食として話題です。
いつもより大きく見える満月が、影を帯びて赤く染まる姿が楽しみです。

満月の日は、交感神経が優位になり、心身が緊張状態になると言われています。
それゆえ、そわそわとして眠りにくくなることがあるそうです。
満月を過ぎてから新月に向かう期間は、物事の見直しや整理・分析をしていくのに良い時期とされています。
なので、満月夜は、持ちをクールダウンして、リラックスをして、新月に向かっていくのがオススメ。

日頃から、素敵な言葉の遣い手になりたいと思っている私は、心がざわつく夜は、本を読んでクールダウンしています。
そんな夜に読むのは、言葉の余白が美しい作品です。

目で見る書面の余白も心地よいのですが、それ以上に、読んでいるときに感じる言葉の余白というものがあります。
急がせず、無粋でない、心地よくて、おだやかで、静か。
そんな風に感じさせる、言葉の余白。

月が奇麗な夜から読みたい、言葉の余白が美しい3冊をご紹介します。

月夜によみたい絵本『月光公園』

月が奇麗だなと思う夜に思い出す絵本。
『月光公園』〈宙野 素子 (著), 東 逸子 (イラスト)〉

月夜の晩に目を覚ました少年が、水面に映る月を手に取るところから始まる、異世界へ迷い込む物語。
誰もいない夜の公園は、いつもの公園なのに少し違う。木々が水を吸いあげ息づく音が聞こえる。葉っぱが輝く。空から降りてくる大きな月。少女の声。

絵が物語の世界をそのまま見せてくれるみたいで驚く。本当に、物語そのもののよう。
この絵本は、読み進める中で、知らぬ間に、何度も大きく息を吸ってしまう。
言葉の余白に、本の余白に、世界が広がっていくのを感じる。

今から20年以上前。親友を亡くして、家から出ずに、酒ばかり飲んでいた友人に、何かできることはないか、そう思いながら立ち寄った本屋で、吸い寄せられるようにして出会った1冊です。この本を買って、友人の家のドアに掛けておいた。
何日かして、その友人が学校にきた。その絵本を読んで。
あれから十数年経って、その友人は3児の父となり、子どもたちに読み聞かせたと聞いた。

大きな余白が、静かだけど怖くない、あったかくないけど心地いい、そんな風に感じさせてくれる作品です。

物事の見直し、整理や分析をするのに適している新月へと向かうこの期間。
月の奇麗な夜には、緊張をゆるめて、思考をいったん解いてリラックスをするのがオススメです。
月夜の晩に、ぜひ開いてほしい1冊です。

眠れない夜に『こんなにも優しい、世界の終わりかた』

映画化もされた「いま、会いにゆきます」の作者、市川拓司さんの作品はどれも余白が美しくて、大好きな作家さんのひとりです。
彼の作品の中で、満月の夜から読みたいのは『こんなにも優しい、世界の終わりかた』という作品です。

放射線のような青い光が地上降り始めた日から、世界が終わり始める。おびえる「彼女」のもとへと「ぼく」は旅立つ。彼女のいる誰もいない町は、ぼくが行くまで青い光に染まらずにいられるのか。終わりゆく世界にある愛を描く作品。

市川拓司さんは人気作家さんなので、いろいろな版元の作品がありますが、私のオススメはなんといっても小学館さんのものです。
小説がベストセラーになったり、映画化されると、作家がフォーカスされますが、その作家と一緒に作品を作り上げる編集者はとても大切な存在です。
作家の持つ世界を、限られたページ数、限られた世界に、ギュッと凝縮して、作家の言葉でひとつの物語にする。
市川拓司さんの作品においては、小学館のこの腕がが卓越しているように思います。

『こんなにも優しい、世界の終わりかた』でも、その腕前を感じます。
作品は違えど、編集者が変わることで、作家の世界にある物語が、本になって届く時の世界が変わります。

市川さんの描く世界は、繊細で、静かなものが多い。作品の言葉や余白が、胸にぐっとくるというよりも、
心の中の恋が生まれる場所にすっと静かに届くいて、しばし留まるように感じます。

満月から日ごとに欠けて漆黒へと向かうこの時期、青く染まり、終わりゆく世界の愛の物語に踏み入れててみるのはいかがでしょうか。

月に語りかける夜に『流れ星が消えないうちに』

夜空に浮かぶ月を見上げると、あの月に話しかけたら、亡きあのひとに届くのではないか。
確信も裏付けもないけれど、そんな風に思ってしまうことがあります。
大切な人が旅立ったあとも、時はこれまでと同じように過ぎていきます。
月に語りかけたくなる夜は、『流れ星が消えないうちに』〔橋本 紡〕をオススメします。

大好きな彼が、自分ではない他の女の人と一緒に死んでしまった。もう自分は二度と笑えないのではないかと思っていたのに、時が過ぎて新しい彼ができる。どうにもならない悲しさ、切なさが募る静かなラブストーリー。

物語の主人公の気持ちを思い、息を吸うごとに胸が詰まる、愛と赦しの物語。
この作品は、読み進める中で、どうしても、主人公と自分の世界が重なります。
大切な人を亡くしたら、、、読み進める中で、なんども自分事として考えてしまう。
物語の中に引き込まれながらも、思考が現実の世界と行きつ戻りつする、言葉の余白を随所に感じられる作品です。

 

まとめ

言葉の余白、なんとなくイメージできたでしょうか?
文章の中で言葉が作る、思考を整理させてくれる余白や、頭の中で世界を描かせてくれる余白です。

言葉の余白が大きめの作品を読むと、意識せずとも、自然と副交感神経が優位の状態となり、リラックスしていくように思います。
読むだけで心地よくなる文章は、その時心地よいだけでなくて、そのリラックス効果を経て、パフォーマンスが上がるというオマケもついてきます。

私自身も、余白を上手に使いこなせる言葉の遣い手をめざしています。
たくさんの素晴らしい言葉の遣い手の作品を通じて、日々、学んでいます。

スーパーレッドムーンとも言われる今回の皆既月食という稀有な折に、満月の夜から読みたい言葉の余白が美しい3冊をご紹介させていただきました。
月夜の晩は、言葉の余白を感じてみてくださいませ。

 

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