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広報初心者のためのプレスリリースで押さえておきたい3つの大前提

そもそもプレスリリースって何だろう?何を、誰に向けて書いたらいいんだろう。。。広報初心者の方々の「?」に、広報歴12年、1000本超のリリース制作実績のある現役PRマンが、プレスリリース制作で押さえておきたい3つの大前提をお答えします。

こんにちは!作り手の思いを届ける翻訳家、KEIKOです。「思いをカタチに」をテーマに、PR、ブランディングをしています。
今回は、プレスリリース制作に課題をかかえる方々にその技とコツをお届けできればと思います。

 

何かを作り出す人は、その作品は饒舌に語り掛けてきますが、作り手ご本人は、世の中に情報を発信することが苦手なことが多いです。
それはきっと、思いがあふれすぎて伝えるためのキュレーションが難しいのだと思います。
あの名台詞「自分、不器用なもんで。」のイメージに近いです。

 

企業も、ブランドも、これに似ています。
広報がプレスリリースで発信するために開発者にヒアリングをすると、開発者からの情報は膨大で、どれもこれも重要という印象を受けます。
でも、そのままプレスリリースにしても、情報過多だったり、細かすぎたりして、
初めてその情報に触れる人は「ほげ?」となってしまうことがよくあります。

それらを人々に、わかりやすくキュレーションして、届く言葉に翻訳して伝えるのがPRで、そのツールのひとつがプレスリリースなのです。
プレスリリースは「プレス」と「リリース」がくっついた造語です。
つまり、「メディア」と「発表・公開」がくっついた言葉なのです。
作り手の思いをキュレーションしたアウトプットが「プレスリリース」なのです。

プレスリリースは「私たちのIt’s NEW!」を届けるもの

開発部や経営企画室などから「プレスリリース出してくれ」と言われ、なんとなくそれらしい体裁にして発信している、ということはないでしょうか。
プレスリリースは、新聞やTV、雑誌やwebなどのメディアに向けて、製品やサービスに関する“Somsething NEW”、
つまり、「私たちのIt’s NEW!」を発表するツールです。

そして、プレスリリースを作る時に、まず押さえておきたい2つのポイントは、次のとおりです。

①メディア向けであること。

②製品やサービスに関する“Somsething NEW”であること。

 

広報は華やかそうに見えて、実は、細々と、とても忙しいと思います。
なので、プレスリリースの発信にかける時間は短く、効果は大きくできるとよいですよね。
プレスリリースの役割や目的を理解しておくと、回り道をしたり、ミスリードされることもなく、スムーズな情報発信ができると思います。


プレスリリースは届けたい人たちの元締めに向けて書く

あなたがもし、広報担当じゃなかったとしたら、プレスリリースを目にすることはあるでしょうか?
あまりないのではと思います。
それは、“プレスリリースはメディア向けのもの”だからです。
なので、”本当に届けたい人が好んで見るであろうメディア”に届ける必要があります。

 

発信されたプレスリリースはメディアに届き、メディアの担当者が、自分たちの読者に有益だと思う情報を選別して、取材したり、あるいは、プレスリリースから情報を拾い上げて掲載します。
つまり、ターゲットを惹きつけてやまない、その元締め的なメディアに向けて書くのです。

 

あなたが香水メーカーの広報だったとして、新商品のプレスリリースを発信しようとしたとしましょう。
潜在顧客に向けて開発した新商品について、「ぜひお試しください!」という語りかけは、潜在顧客への語り口です。
メディアへの語りかけは、それと同じでしょうか?
メディアには、どんな風に情報を届けたらいいでしょうか?

プレスリリース作成は、心づくしのおもてなし弁当作り

メディアの担当者は、自分たちの読者に有益な情報を掲載します
それを瞬時に判断できる構成になっていることが重要なのです。

 

「どこから」発信された情報で、
「何が新しいのか」、
「何がスゴイのか」、
「読者にとって有益か」、

などを瞬時に判断できる構成になっている必要があるのです。

 

例えば、学校での香水の使用はタブーとされていますが、
「学校にもまとっていける香り」が新商品の特徴だとしたら、
そのプレスリリースのニュースは「学校にもつけていける香水を発売する」という点です。

 

メディアが作る記事は、
「その香水を使うシーン」、「どんな香りなのか」、「製品情報(名称・価格など)」、「開発背景」などで構成されるかと思います。
記事にするために必要な情報、画像、ユーザーの声、といった要素をプレスリリースに簡潔まとめて届けるのです。

 

レストランや旅館には、足元が寒い冬にはそっとブランケットを、外国人のお客様にフォークを持ってきてくれる、といったおもてなしがあります。
それは、自分たちのサービスを本当に堪能してもらうために、障壁となるものを、おもてなしの心で払いよけているのです。

 

プレスリリースもそれと同じように、
「メディアが記事を書くための心づくしのお弁当」ととらえてみるのはいかがでしょうか。
そんな風に考えると、プレスリリースは、日常とそんなに離れたところにあるものではないことがわかります。

 

きっと喜ぶだろうなぁ、きっと驚くだろうなぁと、読んでいるメディアの方の顔をイメージして、プレスリリースを考えてみてください。
そう考えると、前よりもちょっと楽しくなりませんか?

まとめ

プレスリリースを書くことを、ちょっとだけとらえ方を変えてみる。

まずは、発表する事柄について、
作り手の思いと、その情報を受け取るメディア、そして、その先にいる潜在顧客、
この3つに思いを馳せてみる。
その3者がいることを念頭に、情報の“おもてなし弁当”を作る。

 

一見、文字や情報の羅列に見えるプレスリリースは、実はとっても温度感のあるおもてなしのお弁当なのです。
作り手、読み手、使い手の顔をイメージして、あなたにしか書けない、心づくしのお弁当を作ってみてください。