元テレビマンが教える、コロナでも思い出残せる卒業・入学ムービーづくり

卒園、卒業、入園、入学…。また今年も春がやってきます。去年に引き続き、コロナの影響で式典が縮小されたり、保護者参加が制限されたり、厳しいシーズンになりそうです。そんな中でも、子ども自身や参加できなかった家族にも、思い出をしっかりと残せる動画を撮るコツをご紹介します。

こんにちは! 元テレビマンで二児の母、じゅりちゃんです。

卒業・入学シーズンになりましたね。
うちの子もこの春、保育園を卒園して、小学校に入学します。

去年から引き続き、今年もコロナのせいで、式典が縮小されることが悲しいです。
もしかしたら、保護者が1名しか参加できないなどの決まりがある園や学校も、あるかもしれませんね…。

だからこそ、今年こそ、参加できなかったパートナーや祖父母に見せたり、子ども自身の思い出にも残るムービーを作りませんか?

今日は、簡単に撮れて、卒業式や入学式以外にも応用できる方法を、ご紹介します。

プロ直伝!大切な日を思い出に残すための3つのポイント

1.思い出ムービーで大切なのは場所と時系列

あとで見返して、「そうそう、このときはこうだったよね」と、みんなでワイワイするために大切なのは、場所と時系列がわかることです。

今回は、卒園式を例にあげてみますね。
卒園式だから式の最中だけ撮るのではなく、前の夜や当日の朝から撮影するのをおすすめします。

押さえたい画はコチラ

  1. お家の外観や、朝の空などの画。タイトルを入れるのに適している。
  2. 前夜や当日の朝、卒園に対する思いを子どもに聞く。
  3. 登園する様子。
  4. 保育園の外観や、卒園式の看板。
  5. 式典の様子。
  6. 式典後の子どもの気持ちを聞く。

できれば気をつけたいところ

以下は、余裕があったら気をつけるで全然OK!とりあえず画があれば何とかなりますから

カメラを回すときは、撮り始めてすぐしゃべったり動くのではなく、5秒程度、何も起きない余白をもたせてください。
カメラを止めるときも、しゃべり終わってすぐ止めるよりも、余白を付けてみましょう。

これを「編集点をつくる」と言います。
工作するときののりしろと一緒です。
あとで編集するときにとても使いやすくなります。

タイトルのベースとなる画や、保育園の外観などは、10秒程度動かさずに撮ると使いやすいです。
外観の用途は、例えばサザエさんで、磯野家の場面からマスオさんの会社の場面に移るときに、かもめ商事の外観が入りますよね。
場所が変わりましたよとお知らせするためのものです。
なので、動画が難しければ写真でもOKです。

空気感ごと撮るために、子どもへのインタビュー以外は多少広めの画で、周りの風景も映り込むようにすると良いです。

式典は真面目にすべて撮りたくなりますが、式次第の記録を残すためのものではないので、卒園証書授与や、歌などを撮ったら、あとは撮影を忘れて自分が感動することを優先させましょう。

だって大事な子どもの晴れ舞台なんですから。

2.家族のやり取りも含めて録画しよう

ホームビデオで大切なのは、例え子どもが主役でも、撮影している親を感じられるように撮ることです。
そのためには、話しかけながら撮るのが大切です。

と、ジャパネットたかたの社長さんが仰ってました。
受け売りですいません。

確かに高田社長が仰るように、数年後に見て、「お母さんの声若いな」とか、「あのときこんなこと話してたんだな」と思うと、記憶がさっと蘇りやすいですね。

私の成長を親はこんなに楽しみにしているんだなと感じると、親への感謝も湧いてくるものです。

別に感謝してほしくて撮るわけではありませんが、思春期になってなかなか素直に話しづらいときなどの話のキッカケに、ホームビデオは最適ではないでしょうか。

3.撮ったらスマホで編集がおすすめ

スマホで撮影される方がほとんどかと思うので、終わったらスマホでそのまま編集してみましょう。

第1章で挙げたリスト通りに並べるだけで、場所と時系列とがわかる1本のムービーが完成します。

どの編集アプリが良いか迷っている方は、「おすすめ編集アプリ スマホ」などの検索ワードで、多くの解説記事が出てきますので、使いやすそうなものを選んでみてくださいね。

私のおすすめは、iMovieです。
使いたい動画素材を選択すると、自動でタイムラインに並べてくれます。
それぞれの素材の尺を整えるのも指で可能。

音楽もアプリに入っているもの以外に、スマホに入っているアーティストのものも使えます(個人で楽しむ範囲に限る)。

直感的な操作でサクサク編集ができますよ。
編集したものは、プロジェクトとして保存されるので、再編集も可能です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。式典の間だけを撮影したものよりも、その前後を含めて「その日」を記録するほうが、見返したときに思い出としてしっかりと蘇るものになります。

子ども時代は動画で記録するのがおすすめです。
なぜなら、可愛い声や仕草も含めて残せるから。

肩肘張らず、気軽に撮影してみましょう。

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