元テレビマンが教える、現場で学んだテロップ入れのコツ|テロップ研究室【基本編】

動画には欠かせないテロップ。もしかして、何となく入れていませんか?3つのポイントに気をつけるだけで、ぐっと見やすく洗練された動画になりますよ。テレビ番組制作をしていた筆者が、現場で学んだテロップ入れのコツをご紹介します!

こんにちは! 元テレビマンで二児の母、じゅりちゃんです。
今回は、動画制作には欠かせない「テロップ(文字)」を研究していきます。
読みやすく、映像を引き立てるために、気をつけるポイントを解説しますね。

テレビ時代には、ポストプロダクション(編集所)があり、テロップ打ちを行うテロッパーさんに頼りまくっていた私。
※映像のみを編集した、「白完パケ」と呼ばれるものができあがったあと、テロップを一気に入れていきます。

私がいた番組では、
コメント起こし:アシスタント・ディレクター
テロップ原稿作成:ディレクター
テロップ原稿を元に、テロップデザイン/エフェクトつけ:テロッパー、エディター
で分業していました。

テロップって、自動で入るわけじゃなくて、けっこう手間暇かかってるんですよ。
最近では、自動で入れてくれるソフトも出てきているそうで、技術の進歩を感じます。
が、自動で入るのと読みやすいのはまた別。

今回は、テロップ入れの基本をご紹介します。

 

自分の視覚を信じて!見やすいテロップ入れ3つのコツ【基本編】

テロップに最適な位置を覚えよう

はみ出すとカッコ悪い!

テロップを入れる位置は、端ギリギリにならないほうがいいです。
なぜかというと、はみ出して切れる可能性があるから。
端が切れたテロップは、読めないばかりか見栄えもよくありません。

テレビは、画の100%が画面に現れるのではなく、縁の数%が切れてしまいます。
縁の数%は、印刷物でいうヌリタシのようなイメージですね。

だけど、YouTubeなどのネット動画では、100%余すことなく使うことができます。
だから、思わず端まで使ってしまいたくなるのですが、万が一切れる可能性も。
はみ出したテロップはとってもカッコ悪いし、基本がなってない映像編集者とも受け取られかねません。
あまり強気に攻めすぎず、テロップ位置は少し内側に収めましょう。

テレビフレーム(水色の線)の外側の線くらいを端の目安にすると、ネット動画だとちょうどいい感じです

動画のイメージに合うフォントを研究しよう

フォント…それは沼。
理想のフォントを求めて、今日も深い沼にはまり続けるクリエイターのなんと多いことか。
フォントもお好みですが、基本的なことをいくつか載せておきます。
あくまで、私の経験に基づくものなので、絶対にそうだというわけではないのですが、参考になれば幸いです。

明朝体

カッチリとした印象。全編を通して明朝体で揃えるとくどくなりやすい。
ゴシックと組み合わせてポイントで使うのがオススメ。

明朝体

ヒラギノ明朝

角ゴシック

角が角ばってるゴシック体。
カッチリした、男性的な印象。
太さに応じてメッセージの強さが変わる。

角ゴシック

ヒラギノ角ゴシック。W3(上)とW6(下)

丸ゴシック

角が丸まってるゴシック体。
少し優しげな、女性的な印象。
太いものでもそこまで強い印象を与えない。

丸ゴシック

ヒラギノ丸ゴシック。アウトラインなし(上)と、3ptほどのアウトラインをつけて太くしたもの(下)

手書き風・ポップ体

遊び心を演出できるが、全編を通して使うとくどくなりやすい。
文字によっては読みにくいものもあるので注意。

手書き・ポップ

けいふぉんと(上)とVDLメガ丸(下)

 

あくまで好みですが、私は基本は角ゴシックにして、明朝体やポップ体と組み合わせるのが好きです。
悩んだらひとまず適度に太さのあるゴシック体なら、オールラウンドに使えると思います。

 

読みやすい文字数・大きさを守ろう

カーニングをお忘れなく

カーニング(文字間調整)とは、文字と文字の隙間を整えることです。
打ちっぱなしの文字は、隙間がバラバラなので、これを整えてあげると一気に洗練されます。
何ミリとかいう決まりはなく、自分の目で見て、隙間が調整されていればOKです。

カーニングなし

カーニングなし

カーニングあり

カーニングあり

長ければ縦長・2行もあり

一行の文字数は、だいたい15〜16文字程度までと言われています。
もし少し多めの文字数を収めたい場合には、文字感をぎゅうぎゅうに詰めるのではなく、縦長にするのも一つの手。
縦長になると実際の大きさよりも文字が大きく見えるので、一回り小さくして、文字を増やすことが可能です。
また、2行にするという方法もあります。

文字数

これで一行16文字

文字数

19文字。文字の縦横比を変えず、文字間を詰めたもの

文字数

文字を縦長にしたもの。ひらがな部分を若干詰めたが、全体的に文字間を詰めてはいない。

スマホで確認してみよう

スマホ視聴される方が増えていると思います。
なので、公開する前に一度、スマホで大きさや位置を確認してみるといいですね。

 

まとめ

いかがでしたか?
ひとまずこの3つのポイントを押さえれば、ぐっと読みやすくなるのではないかと思います。
テロップは映像を華やかにしますが、使い方を間違うと一気にダサくなる諸刃の剣です。

私が使っているテロップ入れのツールは、Adobe Photoshop。png等に変換せずに、psdのままでPremiere Proに読み込むことができて便利です。
Premiere Proのテキストツールよりも、装飾の精度も高いので、まだの方はぜひ試してみてください。

Photoshopを使ったテロップ入れの方法は、「フォトショ テロップ」などで検索すると、チュートリアルがたくさん見つかります。

次回は、テロップ研究室【中級編】です。テロップを装飾する場合のコツを押さえていきましょう。

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基本編を読んでいただきありがとうございます。
応用編の記事もあります♪

元テレビマンが教える、現場で学んだテロップ入れのコツ|テロップ研究室【応用編】