コンサルティングレポート作成術〜ウェブ解析士マスターマクロ解析レポート講座〜

「実務で使うレポートの書き方がわからない」、「自分で企画立案したレポートがなかなか実行されない」、「そもそも事業の成果を導くことがイメージできない」そんな方へ、コンサルティングレポート作成術をご紹介します。

 私はウェブ解析士マスターとして、事業会社のメディア運営や、事業会社向けウェブ解析士認定講座の実績を数多く経験し、EC事業の戦略立案を行い、新規事業立ち上げ、既存事業の活性化の支援を行っています。
 日ごろ、「実務で使うレポートの書き方がわからない」、「自分で企画立案したレポートがなかなか実行されない」、「そもそも事業の成果を導くことがイメージできない」といった話をよく耳にします。その解決となる能力開発の場として、先日マクロ解析レポート講座を開催しました。今回は、そのマクロ解析レポート講座実施の内容を紹介します。

(1)極めて高い目標を達成するための思考法

 
 マクロ解析レポート講座は、ケーススタディ形式で行います。ケーススタディ形式とは、ある事業を対象としてその事業の担当者や経営者、またコンサルタントとして、自分を設定し、実際に課題解決策を導き、実行するにはどうした良いか?を考える学び方です。
 マクロ解析レポート講座では、ウェブ解析士協会をクライアントとして、受講者自身はコンサルタントとして、ウェブ解析士協会の人材育成事業へ、課題解決、施策立案を提案します。

 さて、目標です。ウェブ解析士協会の人材育成事業の目標は、ウェブ解析士受験者数、上級ウェブ解析士受講者数、ウェブ解析士マスター受講者数や、ウェブ解析士に活躍の場として資格価値を提供することなどがあります。

 受講者の皆さんは、前述の目標から2つ選択し、レポートを書くことになります。この目標は前年比200%アップや400%アップなど極めて高く設定されています。
 これは、クライアントがイメージできる目標に対しての課題解決の価値よりも、クライアントが驚くほどの目標を目指す思考を知っていただくために設定していいます。
 私は、クライアントがイメージできない、クライアントの従前思考を覆すほどの思考をコンサルタント側が持つところに価値があると考えています。

 極めて高い目標には、高いコストや多くの工数が発生するかもしれません。その投資に見合う施策を見出すことを目指しています。

(2)論理思考とロジカル思考を意識したレポーティング


 私の自論ですが、論理思考とロジカル思考は別物として定義しています。
 論理思考は、自身が言いたいメッセージに対して、根拠が揃っているか、根拠にダブりがないか、根拠からメッセージ飛躍がないか、をチェックし、相手に「なるほど、確かに」と納得してもらうことです。
 ロジカル思考は、自分が言いたいメッセージが、繋がっているか?ということです。これは、1ページ内の中での繋がりや、複数ページを縦断した繋がりを意識する必要があります。
 マクロ解析レポートでは、おおよそ60ページ〜80ページのボリュームとなります。下記のとおりです。

  • 表紙
  • 目次
  • エグゼクティブサマリー
  • 予件の整理
  • 戦略、ターゲット
  • ロジックツリー
  • 施策、改善提案
  • ウェブ解析による根拠
  • ミクロ解析レポートの方針

 エグゼクティブサマリーは、クライアントのエグゼクティブを対象に、当レポートの内容を分かりやすくシンプルに一枚で伝えるものです。 

 予見の整理は、与えられた要件を整理したもので、現状と目標に対してのギャップを提示します。また、事業の理念や目的に沿っていることが重要です。

 戦略、ターゲットは、対象事業の環境分析として、市場規模、成長性、収益性や、ユーザーのニーズや、競合他社の強み弱みを見つけ、自社の強みが生かせる市場を見つけたり、創造できないかと考えます。ここで、ターゲットが明確になります。

 ロジックツリーは、目標と成功要因とKPIと施策を一枚にまとめたものです。どの目標に対して、その施策が紐づいて、その施策の進捗を確認するための指標としてKPIを策定します。

 施策、改善提案は、より現実的でリアルなものでなければいけません。獲得コスト(CPA)や、実現可能性を考えます。

 ウェブ解析による根拠は、ウェブ解析士としての強みを生かすことが前提となります。このウェブ解析データから、戦略、ターゲットを導き出す根拠、また施策展開への確からしさの根拠として示します。

 ここまでで、対象事業をマクロ視点で課題解決に導くことを示し、最後に、個別一人のユーザーの満足度を高めるためのミクロ解析レポートの方針を示します。

 このアジェンダに沿って二次データやウェブ解析データで事実データで根拠を示しつつ、自分なりの解釈をもとに発見した問題や課題をだし、相手に対して、行動して欲しいことをメッセージとして提案します。

 論理思考は、メッセージに対しての根拠が正しいか、ロジカル思考はメッセージと根拠が繋がっているか、それとメッセージ同士が繋がっているかをチェックする必要があります。

(3)実務をイメージしたカリキュラム内容

 
 ここまで、極めて高い目標を達成するための思考法と、論理思考とロジカル思考をもとに、マクロ解析レポートを書いてきました。最後に、実務をイメージしたカリキュラム内容を説明します。その前に私が実務でクライアントと打ち合わせしているときに感じることです。

  • クライアントが考えている目標や戦略ことが実現しないと思える
  • そもそも目標や戦略がない
  • 提出されたデータが見づらい
  • 欲しいデータがない
  • 納期を待ってくれない

あるあるです。
 そんな時に私たちは入手できるもののみで、レポートを仕上げる必要があります。クライアントに聞いてわかることは聞けば良いのですが、聞いてもわからないことも多々あります。こういったところまで、擬似体験することで、実務で成果を導く力がつくだと思っています。

 そして、講座の進め方として、予見の整理、戦略、ターゲット、ロジックツリー、施策、改善提案、ウェブ解析による根拠のすべてに30分〜40分のワークショップを入れ、受講者の皆さんで、議論し、ドキュメントを作成し、自分の考えを壁打ちして、より新しい気づきや、自分の考えに対しての確信と、レポート提出までの具体的な準備を得ることができます。

 さらに、受講生の同期としてのかけがえのない人脈です。60ページを超えるレポートを一人で作成するのではなく、サポートしあって作り上げていく課程もカリキュラムとして重要な要素となっています。

まとめ

 先日のマクロ解析レポート講座には、2名の上級ウェブ解析士の方に参加いただきました。お二人とも実務でウェブや事業に関わるコンサルタントを行っている方です。さすがに実務でバリバリ経験していることもあり、問題発見や課題解決の視点がするどく、また驚くべき熱量でした。  
 こうして、マクロ解析レポート講座を通して、クライアント事業の成果を導く、活躍する方々が増える瞬間に関われていることに感謝しています。

 

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