「エフェクチュエーション」は超実践的なスタートアップ向けビジネスフレームワーク

そもそも成功するスタートアップの方法をエフェクチュエーションと呼びます。エフェクチュエーションではこのような法則が10あります。「確実性の原則」「世界の構築」「資金調達」「アフォーダブルロス」「クレイジーキルトの法則」「所有とコントロール」「レモネードの法則」「ビジネスプランとビジネスモデル」「ベンチャー・アイデンティティ」そして「機上のパイロットの原則」

ビジネスを始めるには目標を立てることが大事だと思っていませんか?

もしそれが間違いだとしたら?

経営学の学校の授業でも銀行の有志を受けるときでも、事業を行うときは明確で具体的な目標をもつこと、目標達成をするために計画を立案することが大事だと言われています。

しかし、この「目標主導型」な考え方は成功する起業家にとって役には立たない、むしろマイナスになると理論が注目をあつめています。

そもそも成功するスタートアップの方法は学ぶことができるということをご存知でしょうか?

そのビジネスフレームワークをエフェクチュエーションと呼びます。

この学問はもともと成功した起業家の行動を研究することで生まれました。

その法則は10の法則としてまとめられています。

いまビジネススクールやスタートアップの研修でもエフェクチュエーションは取り入れられ、スタートアップやアントレプレナーシップを説明できる手法として関心が高まっています。

従来のビジネス理論とは何が違うのでしょうか?

従来のビジネスの理論はも成功したスタートアップを多数研究しています。それぞれの成功したビジネスを調べ、その成功した企業がもつ強み、市場の動向や競合に対する優位性などを調べ、どうすれば同じような計画や目標が達成できるか理論化するものでした。

しかし成功した起業家がはじめからそんな理論をもって進めているのでしょうか?

実は多くの起業家はこのような理論をもとに成功するビジネスを構築していません。多くの起業家は、自分のもつリソースで、試行錯誤して結果として成功を収めています。

このような成功する方法は法則がなく、起業家の才能やセンスと片付けられるものでした。エフェクチュエーションではその行動原理を学問にしたのです。

成功する起業家は持ってるものではじめる

なぜスタートアップでは目標主導型がマイナスに働くのでしょうか?

目標を具体的に決め、その実現手段や計画をつくり、マイルストーンを決めていく、このような方法を

「管理者的思考=コーゼーション」

といいます。

この考えは

「エフェクチュエーション」

の対局の考え方とされています。

コーゼーションの進め方にも利点はあります。この方法ならは合理的で、分担しすすめる事ができます。

一方コーゼーションは起業家や組織を目標に縛らせてしまい、柔軟に動くことができなくなってしまうと言われています。

コーゼーションで管理された組織では、資源があって目標が達成できたら成功が見えますが、資源がなく目標が達成できなければ失敗となってしまいます。

そのようなリーダーは組織の管理者としては優れているが、それではアントレプレナーとして起業しても成功することは難しいでしょう。

今使える手段を重視し、目的達成のために持ってるもので工夫するのが成功する起業家です。

 

なお、ここでいう「目標」と「目的」は違います。

起業家は当然、成し遂げたいこと、つまり「目的」はあります。

しかしそれをどのぐらいの量、金額で達成するかという「目標」は重要ではないということとをお伝えしたいのです。

計画できることは考えなくていい

それでは目標を考えることではなく、起業家は何を考えればいいのでしょうか?

計画ができるということは予測できることでもあります。

計画をつくることは良いことですがエフェクチュエーションではスタートアップに計画はそれほど大事ではないと説きます。むしろビジネスでは予測できないことに対応するために起業家はいると考えるべきです。つまり計画になかった不測の事態に生き残るために柔軟に行動すること、これが起業家に求められた役割だということです。

エフェクチュエーションではこのことを「機上のパイロットの原則」といいます。パイロットは予定通り飛行機が飛ぶならほとんど必要ない。彼らが乗っているのは予定通りに飛ばないとき、トラブルのときに生き残るためにいるからです。

エフェクチュエーションではこのような法則が10あります。「確実性の原則」「世界の構築」「資金調達」「アフォーダブルロス」「クレイジーキルトの法則」「所有とコントロール」「レモネードの法則」「ビジネスプランとビジネスモデル」「ベンチャー・アイデンティティ」そして「機上のパイロットの原則」

ビジネス書を読み慣れた読者でも、法則名だけ見てもピンとこないかもしれません。

許容できる失敗を進んでする 

エフェクチュエーションはいままでのビジネス理論となぜここまで違うのでしょうか?

エフェクチュエーションの理論は、いままでのビジネスフレームワークなどに比べると、客観的に分析するより、主観的な見方や対応方法が中心になるため「心構え」や「行動規範」に近いと私個人は感じています。

しかし成功する起業家は、講演や投資家への説明では、振り返ってうまく行ったことを計画表や実績の数値で表すことになります。だからスタートアップは綿密な計画や管理が起業の成功につながると誤解させてしまうのかもしれません。

しかしそれは誤りです。スタートアップはその計画表や数字があったから成功したのではなく、試行錯誤の結果数字が残せるビジネスが見つかったから成功したのです。起業家を目指す人は計画より、ビジネスを立ち上げる方法を発見する心構えや行動規範を学ぶ方が大事なのです。

起業家が学ぶべきこと、その一つが「アフォーダブルロス」、つまり「受容できる損失」の範囲での失敗をして、意思決定に利用するということです。

事業の選択と集中では、本来将来期待できる収益から導き出した、現在の事業価値を調べ、そこから収益化がもっともあがりそうな事業を選択肢投資を集中するというのが一般的なセオリーになります。

しかしアフォーダブルロスの考え方では、いろんなことを試すときに、自分たちが負担できるロス(=失敗)を受け入れて、そのなかで意思決定の材料にすると考えます。

現代の経営手法から見ると幼稚に見えるかもしれません。

しかし実際には現在価値がどうなるかなんて誰もわかりません。

しかし失敗で起きる被害を見込むことはできます。

スタートアップが生き残るための大事な心構えと言えるでしょう。

まとめ

以上、これからビジネスを起こす人、新規事業を立ち上げる人は、エフェクチュエーションを学ぶことをおすすめしたいです。

エフェクチュエーションはどのようにすれば学べるのでしょうか?

書籍としては、

エフェクチュエーション (【碩学舎/碩学叢書】)

がアマゾンでは見つかるが、結構いいお値段で結構分厚いので本格的に学びたい人には良い書籍です。

もう少し読みやすい本として、

エフェクチュアル・アントレプレナーシップ
なら3,000円しないので「アフォーダブルロス=受容できる損失」になるのではないでしょうか。

私も8月のFlashセミナーでエフェクチュエーションを学ぶまでは知らない言葉でした。

講師は立命館大学経営学部 准教授 吉田満梨先生です。

先生の記事やコメントを追いかけるのもいいでしょう。

先生も書籍を出版するそうです。

これからエフェクチュエーションをテーマにした事例研究やワークショップは増えると思います。

このFlashセミナーについて最後に紹介させてください。

京都にお住まいの上級ウェブ解析士の積さんがウェブ解析から離れた、様々なテーマでセミナーをひらくのがFlashセミナーです。

次はFlashセミナーVol.3「マーケティングトレースって何?」といういますごい人気の「マーケティングトレース」を学ぶセミナーになっています。

その次はFlashセミナーVol.2 Live Commerce Trend Guide ライブ配信コミュニケーションの延長にあるコマースとは
で日本ではあまり盛り上がっていないライブコマースを学びます。

そして次はなんと、FlashセミナーVol.4 「オンライン時代の美肌男子」
オンラインミーティングが増える中、男性がZoomばえするお肌の見せ方、スキンケアについて皮膚科の先生からお話を伺います。

ウェブ解析士協会にしてはなんて華やかで楽しそうに見えるのではないでしょうか♪

面白そうと思うものがあれば、良かったら参加してみてはいかがでしょうか?