畑正憲(ムツゴロウ)さん、と聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?
一般的には、北海道のムツゴロウ動物王国といったような、「動物大好きな動物博士」の印象がやはり強いことでしょう。しかし、実は日本プロ麻雀連盟の相談役も務めていて、連盟で最も高い位である九段の相手にも圧勝してしまうなど、プロ顔負けの雀士の顔も併せ持っています。
また、囲碁は五段保持、学生時代はほぼ受験勉強せずに東大理Ⅱに合格後、文学に興味が移りさくっと中退してしまうなど、ちょっと人間離れしているといっても過言ではない知能と行動力を兼ね備えた天才であることは、比較的認知度が低いかと思います。
今回は、そんな日本が世界に誇る偉人の一人である、畑正憲さんの知られざる無数の逸話の中から、一部をご紹介します。
(画像引用: http://photozou.jp/photo/show/124201/54174628)
インパクト大!ムツゴロウさんの超人的逸話
ズバ抜けた記憶力と強靭な体力
学生時代は受験勉強などせずに、日本のトップ大学である東京大学の理科Ⅱ類に一発現役合格しています。
なぜこんな事が出来たかと言うと、彼の異常なまでの記憶力の良さにあり、1度読んだ小説や参考書などは全て暗記してしまう能力である「映像記憶」の能力を持ち合わせていたようです。
この凄まじい記憶力は、麻雀を始めてからも存分に発揮されました。日本プロ麻雀連盟のトップランクである九段の相手に勝利し、トップクラスの中での最強を決めるべく「最高位戦」を自身で発案、そこでも3回の優勝を収めるなど輝かしい成績を残しています。
また、40歳前に胃がんが見つかり胃の全摘出手術を行いますが、直後に10日間不眠不休のぶっ続けで麻雀を行い「麻雀が再発の不安から救ってくれた」と語るなど、強靭な体力と精神力を持っているところからも、超人のオーラを感じさせてくれます。凄すぎる・・。
ワクチンは空港で全部捨てる
畑さんは、テレビ番組の撮影でありとあらゆる様々な国々へ渡航をしていました。時には疫病が蔓延するエリアへのロケの場合などもあり、その際は番組側はきちんと感染予防のためのワクチンを用意してくれていたそうです。
しかし、実は渡航前に空港で、それらを全部ゴミ箱に捨てていたそうです。もはや、狂気としか思えないその行動の理由は「新しい土地でどうやって免疫を獲得するか」も研究の一つで重要なので、荷物にもなるからいらない、と判断していました。
病気にかかることよりも、これからも様々な環境下で耐えられるように、ワクチン無しで体を壊しても次の日には回復できるような免疫力を得る良いチャンスだ、と捉えるポジティブ過ぎるその発想に、常人には真似できそうにない、本物の勇者の背中を感じます。
指を無くすぐらい大したことじゃない
ブラジルの国立公園に訪れた際、畑さんはライオンに中指を噛まれて、引き抜くと第一関節から先が無くなってしまっていた、という世にも恐ろしい事故が起きました。指は後に元通りに戻ったのですが、彼はこれについて「大したことじゃない」と語っています。
いやいや・・それはないでしょ、とも思いますが、他にもライオン、ゴリラ、チンパンジーに首を噛まれたり、計500回以上という噛まれたという経験豊富な畑さんからすると、本心なのかとも思われます。また、2トンの象に踏まれかけたこともあるそうで、命からがら安全な場所まで逃げきると、体はショック状態で震えが止まらないのですが、そんな時に空の青さを感じ、生きていることを心から実感できて気分が良いそうです。
ここまでくると、もう神の領域まで達している感もありますが、人は生命の危機から救われた時に、ただ生きているということの有難みを強く感じる、ということは間違いないのでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?これらのパンチの聞いたエピソードを知ると、いつも笑顔で動物と触れあっているだけのムツゴロウさんのイメージから、知的且つワイルド、勇敢な偉人に見えてきませんか・・?
到底真似は出来そうにはありませんが、一度きりの人生を興味のあることの研究に、心身ともに全力で打ち込むムツゴロウさんを見習い、今より少しでもタフに生き抜いていくヒントとして参考になれば嬉しいです。