無料でGDPR対応できるアクセス解析ツールMATOMO

「昨日わたしがベルリンからあなたのウェブサイトへ訪問した履歴を見せてください」 この質問に答えられない場合、最大あなたの会社に26億円の罰金を払う可能性があります アクセス解析ツールMATOMOは無料でGDPR対応できるオープンソースのソリューション 官公庁・学校・医療・大手金融企業で人気ですが、制作会社の人もこれからの時代に学んでおくと差別化ができるでしょう

「昨日わたしがベルリンからあなたのウェブサイトへ訪問した履歴を見せてください」

この質問に答えられない場合、最大あなたの会社に26億円の罰金を払う可能性があることをご存知でしょうか?この罰金に耐えるだけの体力を持つ会社は多くはないでしょう。もし、あなたの会社のウェブサイトにヨーロッパに滞在する人(日本人を含む)が訪問することができるなら、このリスク、GDPR違反のリスクに晒されています。

もしあなたの会社がGoogleアナリティクスをインストールして、第三者にウェブサイトのログデータを提供してるなら、問題はさらに深刻です。

EUでGDPRが施行されて、British AirwayはGDPR義務違反で240億円を支払っています。日本でもプリンスホテルや藤田観光などがGDPR違反で罰金を支払う事例がでています。

 

そこでそのリスクを回避できる、無料でも使えるオープンソースアクセス解析ツールMatomoを紹介しましょう。

無料・低価格で使えるアクセス解析ツール

Matomoはオープンソースのアクセス解析ツールです。イギリスでMatthieu Aubryさんが開発、それから改良が繰り返されてきました。

2018年に1,455,000サイトで使われ、日本語含む54ヶ国語に翻訳されいます

以前はPiwikという名前でしたが、2019年ファウンダーが
「私達のポリシーにふさわしい単語をやっともつけた『まとも』だ!」
と宣言してMatomoとなりました。

マトモという何ふさわしく、とってもマトモに作られています。

オープンソースですから、サーバーにインストールすれば誰でもすぐ無料で使うことができます。

ログの収集方法はウェブサーバーのログを集計するサーバーログ方式と、トラッキングコードとよばれるJavaScriptをつかってCookieで測定するウェブビーコン型の2つの方法を選ぶことができます。

「サーバにプログラムを入れるのが苦手なんです・・・」

という人にはクラウド版があります。

クラウド版ならGoogleアナリティクスのようにタグをいれるだけでアクセス解析ができます。

費用はサイトへのアクセス数によるが一番やすいもので日本円で月額2000円ぐらい。Googleアナリティクスの競合Adobe Analyticsが最低でも20万円月額かかることを考えると大変お得です。

ヨーロッパ発でGDPR完全対応

そしてヨーロッパ発のツールなので、GDPRに完全対応していることが最大の特徴です。もちろんGDPR対応は組織全体の体制も対応する必要があり、たとえばツール以外に管理者の決定などが必要になります。しかし体制だけではどうしようもない、テクノロジーの実装も必要です。

GDPRではウェブサイトをヨーロッパに公開しているなら、ウェブサイト訪問者に以下が求められるからです。

  1. 第三者利用(ほかのウェブサイトや企業=第三者にログを利用させること)の目的と範囲の明示すること
  2. ログデータの保管場所、体制、管理者を明示すること
  3. ユーザーの求めに応じてログデーターの開示や削除ができること

それに対し、Googleアナリティクスは

  1. 利用規約でGoogleアナリティクスのログデータはGoogleが幅広い範囲で利用する(から無料なのだ)ので第三者利用でアウト
  2. ログデータはアメリカのクラウド環境に保管、管理者は不明だが、保存は定めないと永遠(設定で変更可能)に残るのでアウト。そしてクラウドはデータがどこにあるかわからないからアウト
  3. ログデータの削除は可能、開示はできないからアウト

ということで、スリーアウトです。

基本的にGDPRに対応できていません。

そして、アメリカのクラウドサーバーはGDPRではアウトとの司法判断が出たため完全にアウトが確定してしまっています。
一方でMatomoは

  1. 自社でしかログデータをつかわない
  2. ログの保管は自社もしくは自社が契約しているクラウド(はっきりしている)
  3. ユーザーの求めでログデーターを明示したり削除したり、そもそもマスキングができる

という、全てに無料で完全対応しているすぐれものなのです。

官公庁・学校・医療・大手金融企業で人気だが

Googleとはいえ、無条件に個人情報を流していい企業はありません。だからMatomoはすべての企業にとって必要だが、特に第三者に情報を漏洩してはいけない組織はすべてMatomoにすべきではないかと思います。

具体的には官公庁や学校や医療や金融系企業です。情報漏えいは論外として、ログデータの開示ができない、第三者提供を管理していないことで、EUに数十億の罰金を払うというようなケースは避けたい企業はたくさんあると思います。

アクセス解析でどこをつかうか、オープンにしている企業は多くありません。しかし、調べてみるとみなさんが知ってる企業でたくさん使われています。

 

実は問題はこのようなおカタい企業ばかりではありません。

ウェブ業界の人たちも触れておくメリットがあります。

 

なぜなら、これからの流れはプライバシーの尊重だからです。

これからあらゆるウェブサイトでログデータはユーザーが自由に管理できるものになります。

 

よく考えてください。

GoogleやFacebookが検索結果や投稿内容にあわせて広告を出すなんて、本当はおかしいと思いませんか?

企業が自分勝手に個人の属性や行動履歴にあわせてマーケティングをすることが、どんどんできなくなりなす。

一部のCookie(サードパーティークッキー)も使えない時代が2年後に来ます。

 

Googleアナリティクスをどこまで追いかけるか、考えるタイミングにあります。Googleアナリティクスは今後App+Web、つまりスマホアプリとウェブの連携が前提になってどんどん高度なマーケティングを実現するために高度化していきます

あなたのお客さまは、どこまで必要でしょうか?
もっとシンプルな情報でも十分なら、リスクのないMatomoを今から親しんで、顧客に提供すれば大きなアドバンテージになるはずです。

まとめ

Matomoは日本Matomoユーザー会が定期的に勉強会や情報提供をしています。

そして、この記事読んだ人だけのナイショ話ですが今年マイナビからMatomoの書籍から発売される予定になっています。

今回は割愛したがMatomoは相当高機能で

  • タグマネージャー
  • ヒートマップやユーザーレコーディング
  • ABテストツール

などGoogleアナリティクスが保つ機能と同等それ以上のものもたくさんあるんですよ。

まずは無料で体験できるのでクラウド版でMatomoを触ってみよう!