『おかえりなさいませ、ご主人様』
皆様、こんにちは。現役執事のベルでございます。
執事歴は11年になります。
さて今回は、前回の記事でも軽く記載させていただいた世界最高峰の執事養成学校「インターナショナルバトラーアカデミー」について解説させていただきます。そもそも、執事の職に専門学校があるなんて知ってる人はほとんどいらっしゃらないかと思いますが、実際、イギリスやオランダ、最近では中国などにも設立されており、年々学生数は増加傾向にあります。
そんな皆様が知らない執事養成学校とは一体どんなところなのか、この記事を読めば、執事養成学校の見学をした感覚になれること間違いなしでございますぞ。
目次
インターナショナルバトラーアカデミーとは
インターナショナルバトラーアカデミー(TIBA)とは、世界で最も優れ革新的な執事のトレーニング機関と評価されており、優れた執事となるための養成学校になります。
この学校では執事職に必要な専門的なバトリングおよびハウスマネジメントを学ぶことができ、卒業した執事達は、世界中に存在する裕福な家族、国際ビジネス、5つ星ホテル、リゾート、プライベートクラブ、クルーズ船などで配属され活躍されています。
また、学校を実際に卒業されている日本人も多数おり、中には女性の方もいらっしゃるそうです。

引用元:https://www.butlerschool.com/
昨年、CFI Trophy 2019を受賞
経済誌「Capital Finance International(CFI)」が、経済の発展に大きく貢献する個人や組織として、「インターナショナルバトラーアカデミー」を世界最高峰の執事学校として認めていることからも知名度の高さ、品質の良さを感じ取れます。
学校の広さが規格外
敷地面積について

引用元:https://www.butlerschool.com/
敷地の面積は80,000平方フィート(坪数だと約2248坪)にもなり、敷地の全てを執事の研修として活用しています。
校舎はお城とスケール外
執事学校の校舎は実際の古城を使用しております。古城は1892年に設立された「Huize Damiaan」という名前のお城で、インターナショナルバトラーアカデミーが2014年に校舎と購入しています。部屋数も135部屋というさすがお城という思わせますが、その全てを研修で活用し、全寮制のため、学生の間は実際にそこで生活もします。
部屋の種類を紹介

引用元:https://www.butlerschool.com/
- バトラーパントリー
- 磁器室
- テーブル装飾室
- キャンドルルーム
- フラワーアレンジメントルーム
- 喫煙とシガールーム
- ダイニングルーム
- 仕掛け部屋
- レセプションルーム
- ライブラリ
- 洗濯室
- アイロンルーム
- メディア室
- ワインセラー
- 小節
- 礼拝堂
- 勉強部屋
- 学生居間
- キッチン
- 学生事務所
- 執事事務所
- 事務局
- トレーナーオフィス
- プロのジム
- ベッドルーム
カリキュラム
インターナショナルバトラーアカデミーでは、10週間という期間で800時間のカリキュラムが用意されていて、各生徒には入学時に執事研修に必要なカリキュラムの情報が入ったipadが支給されるそうです。支給されたiPadは、執事のテクニックの習得や情報収集だけでなく、学生同士の勤務時間外でもコミュニケーションを取ることでも使用されるとのことで仲良くなった執事と夜LINEしたりするんですかね。楽しそうです。

引用元:https://www.butlerschool.com/
カリキュラムの種類
最新の執事技術
- 最先端のテクノロジーの使用
- 執事のオンラインプラットフォームなど
スタッフ管理
- 面接スキル
- 従業員の採用と解雇
- スタッフのコミュニケーション
- 時間管理など
家の管理
- ルーチンとスケジュールの設定
- 世帯階層
- 不動産売買など
テーブルの管理
- テーブルマナー
- ワインとシャンパン
- メニューの作成
- 特別なお祝いなど
ランドリーとワードローブの管理
- リネンと上質な生地のお手入れ
- 衣類のメンテナンス
- アイロンとプレス
- 製品知識など
ドレスコーディネート技術
- フォーマルウェア
- オーダーメイドの服や靴の購入とケア
- 在庫の管理
- スーツケースの梱包と開梱など
コミュニケーション技術
- 文化の違い
- 対人スキル
- 名前の記憶と会話
- 電話マナー
- プレゼンテーションスキルなど
ペット管理
- 責任ある動物ケア
- 動物福祉
- ペットの行動ニーズ
- 犬や猫のグルーミングなど
エチケットとプロトコル
- 異なる文化の人々や肩書きのある人々への対応
- 社会的およびビジネス上の対応
- 他者への配慮
- 個人の規範および価値観など
料理
- 料理とワインのバランス
- 衛生
- 品質管理
- シェフの夜の休暇など
その他
- 雇用主と一緒に旅行すること
- フラワーアレンジメント
- 運転手技
- セキュリティ
入学する条件

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入学費用
入学費用は日本円で約180万円前後となっています。
その中には以下も含まれています。これらを見ると特別高くない感じはしますね。
・宿泊代
・専属シェフによる朝食、昼食、夕食の3食付き
・ipad air
・講習中の記念写真
・制服(執事服)代
入学に必要なスキル
授業は全て英語で行われるので、英語でのコミュニケーションが最低限できることが必要です。ただし、語学学校ではないので英語のスキルが入学に必要なスキルとは判断されません。
また、実務経験は問わず、18歳以上であれば入学可能となります。最年長は68歳、女性も入学が可能で女性の生徒は全体の25%を占めるそうです。
入学特典
入学時に執事服の寸法をされ、フルオーダーの執事服で教育を受けるのですが、その執事服は卒業時にプレゼントされます。これはとても嬉しいですね。
まとめ

引用元:https://www.butlerschool.com/
今回は世界最高峰の執事養成学校「インターナショナルバトラーアカデミー」について解説させていただきました。執事になるには、執事として覚えておく必要な知識は膨大で、基本的にハウスマネジメントに関することは、あらゆる分野においてプロフェッショナルである必要があります。
しかし、執事を目指し入学される生徒の職種は「皮膚科医、大工、ホテルコンシェルジュ、タクシーの運転手、弁護士」と様々であり、学生の95%が卒業し、85%が世界のどこかで執事職に就いているとのことです。そして、これらの卒業生の75%が、採用から1年後も継続して執事業務に携わっていることから、とても遣り甲斐のある職業であることがいえると思います。
是非、興味がある方は入学を考えてみてはいかがでしょうか?
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『いってらっしゃいませ、ご主人様』
by.執事ベル