作り手の思いを届ける翻訳家として『愛と想像力』を胸に、広報・PR、新規事業開発、販促、企画・制作などに15年ほど携わっているKEIKOです。今回は、国際ブランディングディレクターを養成する『DESIGNART研究所』の講座第1期の受講生にその魅力と価値を聞く第2段です。
『DESIGNART研究所』は、日本のアートシーンをけん引する“DESIGNART”が中心となり発足した、国際ブランディングディレクターを養成する講座。
10名の講師による10回の講座は、繰り返された勝ちパターンやノウハウをレクチャーするものではなく、
ブランディングの本質的な捉え方や向き合い方を、10名の講師の視点を通して学ぶことができます。
詳しくはコチラ↓↓↓
http://lab.designart.jp/
今回お話を聞いたのは、『DESIGNART研究所』実践コース1期生で、デザインプロデューサーの福本 忠宏さん(ソニーデザインコンサルティング株式会社)です。
入社後まもなく海外勤務となり、依頼20年間にわたりセールスマーケティングを担い、ご活躍されて2020年の春に帰国。
帰国後、これまで携わったことのない“デザイン”の領域のご担当となったタイミングで、
企業研修のプログラムとして『DESIGNART研究所』を受講されたとのことでした。
“デザイン”の世界は初心者なので、講座での学びがその世界の入り口となればと思いがあったが、実際に受講してみると、期待以上に得るものがあり、かけた熱量以上のものを得たと話してくれました。
企業研修プログラムとしてご参加したこともあり、その成果について、社内で報告もされたとのことでした。
その報告の中で、福本さんは、この講座で得たものは『人脈とプロデューサー』と総括していました。
今回は、その内容について紐解いてご紹介したいと思います。
目次
思ってもみなかった出会いをありがとう!
KEIKO:
講座で得たものとして『人脈』とご報告されていましたが、少し詳しく教えていただけますか?
福本:
主催のDESIGNARTの代表の青木さんをはじめ、講師のラインナップが豊富だったことはもちろん、いろいろなバックグラウンドの受講生のみなさんと出会えました。
自分と同じような立場のビジネスマンの方や、コンサル業、デザイナー、経営者など、今まで自分の周りにはいなかったタイプの方々がいました。
ワークショップでは毎回異なるメンバーのグループ編成で4時間、意見を出し合って、それらをまとめ上げてプレゼンまでを仕上げます。10回の講座で、これを毎回。
経営者の方などからは、まったく想定外のアイディアが出てきたり、とても刺激的でした。
チーム編成は毎回異なりますが、回を重ねるごとに、それぞれの受講生の得意分野や特性も見えてきて、プレゼンまでもっていくプロセスも自然と役割分担されていき、限られた時間内で仕上げるという取組みがとてもいい経験になりました。
KEIKO:
『DESIGNART研究所』の講師や受講生、運営メンバーなどとの出会がきっかけとなり、新たに始まったことはありますか?
福本:
講師の方や受講生の方とは、講座終了後も情報交換したり食事に行くなど、今もつながりがあります。
実際に講師の方に会社に来ていただいて、公演をしていただいたこともありますし、
受講生仲間が担当している案件に、会社として関わらせていただいて提案させていただくこともありました。
講座での出会いが、実際の案件でご一緒することにつながっていきました。
今期は、『DESIGNART研究所』の講師として、弊社の代表も登壇します。
■ 2022年6月開講の第2期の講師のラインナップはコチラ↓↓↓
ワークショップで見えたプロデューサーの定義
KEIKO:
午後の部は、4時間のグループワーク形式のワークショップでしたが、10回のワークショップを通じて得たものはどんなことですか?
福本:
ワークショップはいつも、案件の疑似体験をしているような感じでした。
毎回異なるメンバーで限られた時間で取り組むグループワークを通じて、ブランディングとは何か、ブランディングに取り組む上でのデザインプロデュ―サーとは何か、ということが、だんだん見えてきて、プロデューサーの定義が見えたような気がします。
KEIKO:
福本さんが掴んだブランディングとは、どんなものですか?
福本:
プロダクトや仕組みといった“目に見えるデザイン”と、ありかたや意識など、物体として形がない“目に見えないデザイン”がありますが、この講座で取り組んでいたのは“目に見えないデザイン”の方でした。
グループワークで意見を出し合い、取り組んでいく中で、今自分が取り組んでいるのは、意識の異なる人たちを、ブランディングというもので同じ方向を向かせていく意識のデザインなのではないかと捉えることができました。
KEIKO:
では、プロデューサーについてはいかがですか?
福本:
時間やお金、人的リソースなど、様々な制限のある中で、到達したいゴールのために、それらの可能性を最大限に引き出し、最大化させ、それを最適な形に収束させるのがプロデューサーの役割なのだと、グループワークを通じて学びとりました。
グループメンバーのアイディアを一旦大きく拡散させていき、それを時間内で収束させて、ひとつの解へとまとめていく。
アイディアを広げる時には、わざと突拍子もないようなことを言って、拡散が加速するようにしてみたりすることもありました。
収束させる時には、出てきたアイディアや施策を、思い切ってバッサリ切るとういことも必要でした。
毎回違うテーマを毎回違うメンバーで、限られた時間内でプレゼンテーションまで持っていくという、“脳みそに汗をかく”ようなワークを繰り返すので、回を重ねるごとに、受講生それぞれの特性が見えきます。
個々の特製を最大限に活かして最大限のアウトプットに仕上げていく役回りに、いつの間にか自分がなっていました。
学びと出会いが開いたあらたなページ
KEIKO:
『DESIGNART研究所』での学びや出会いが、ご自身のお仕事に役立ったことはありますか?
福本:
プロデューサーとして案件を進行していく中で、この講座で捉えたプロデューサーの定義は実務においてもとても役立っています。
地方創生の案件では、当たり前のことでもあるのですが、その地に寄り添い、考え方の目線をそこに暮らす方々のところに置くということについて、講師の方の具体的な取組みに関する講義から得るものがたくさんありました。
物を作って終わりではなく、長い目で見て寄り添っていく態度や姿勢、考え方というのがとても参考になりましたし、実務においても実践しています。
そういった向き合い方から紡がれるストーリーを言語化して提案することで、届きやすく、プロジェクトを進行していく意思統一が出来たように思います。
講座で紹介いただいたフレームワークも、実際に取り入れて進行している案件もあります。
まとめ
「このメンバーで受講できてよかった」と話す福本さんの口からは「人」というワードがたくさん聞こえました。講師の方々や受講生との交流、興味関心、グループワークでの学びなど、人の動き、考え、感覚をたくさん捉えていたことが窺えました。
ここでは書くことのできない進行中の案件でも、『DESIGNART研究所』で得た見地をご活用いただいているご様子でした。
福本さんが進んだあとには、いろんな笑顔が咲くのだろうな、と思うインタビューでした。
『DESIGNART研究所』受講申し込み、詳しくは公式ページをご覧くださいませ。
■『DESIGNART研究所』公式HP↓↓↓
http://lab.designart.jp/
講座のご紹介については、コチラも↓↓↓
■『DESIGNART研究所』1期生インタビュー
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