こんにちは。映像クリエイターで二児の母、じゅりちゃんです。
先日、故郷の愛媛に帰省し、久しぶりに松山城に上りました。
お城ファンの方にとって人気の高い松山城。
松山市内のど真ん中、ポコンとできた山の上にある、平山城です。
ロープウェーやリフトでも上ることができ、歩いても上れる気軽さから、子どもたちの遠足やお花見、高齢者の健康増進、果ては高校生のストレス解消(これは私)にまで、みんなから愛される美しいお城。
上りきった山の上に悠然とそびえる天守閣は、威風堂々という言葉がぴったりです。
松山城はまた、その地形と構造から、難攻不落の城とも呼ばれていますが、現代人の私には、言葉だけではイマイチ理解できませんでした。
しかしなんと!
松山城が取り入れたVR技術により、なるほど理解することができたのです。
この、VR松山城は、天守閣に上るとコーナーがあって見られます。
VRとは、Virtual Reality(仮想現実)の略です。
360度撮影できるカメラで撮られた映像を、専用のゴーグルを着用して観ることで、まるで自分がその空間に入り込んだように体験することができるのです。
上を向けば上が見られるし、真後ろを向いても映像が途切れることがありません。
主にゲームでのニーズが高いですが、医療現場でのお医者さんの教育用など、その使い方はどんどん発展しています。
昨年からよく耳にするようになった、今発展中のメタバース(多数の仮想空間が共存している状態)にも欠かせない技術。
今回は、お城とVRが抜群に相性がいいというお話から、更に踏み込んだ使い方を考えてみました。
目次
ただの紹介動画で終わらせないために!歴史と観光とVR
そもそも相性がいい、歴史建築とVR
建築とVRは相性がいいです。
なぜなら、建築はその場に行かないと体験できないものの代表格で、VRは、まるでそこにいるかのように体験することができる技術だからです。
特に歴史建築は、細部まで抜かりのない建造技術や、細かい装飾技術に至るまで、五感を使いながら、360度見渡して体験するものです。
だから、仮想現実で体験しがいがあるのです。
行けないと体験できなかったものを、家でも体験できる。
しかしVRで体験したから満足して終わりというわけでもなく、
リアルでも体験してみたい!この歴史ある場所に行ってみたい!
と思わせる素晴らしさも損なっていません。
今回、松山城VRを体験したことにより、いろいろな城VRを調べてみました。
そして、城VRのさらなる可能性を見出したのです。
難攻不落に焦点を絞った松山城VRの価値は「没入感」
松山城VRが素晴らしく秀逸である点。
それは「没入感」です。
没入とは、その世界と一体化し、のめり込むこと。
仮想現実は、没入感が高いほど価値があると思います。
こちらの予告編をご覧ください。
VR松山城では兵士が攻め込んでくるというストーリー仕立てで、松山城の難攻不落っぷりが、VRで体験できます。
攻め込んできた兵士の目線で、隠門があったり、袋小路になったりする仕掛けを体験し、その幾重にも張り巡らされたセキュリティシステムを理解することができました。
実際に石を落とされたり、矢が飛んできたりするわけです。
テレビの歴史番組で実戦を取り扱っていても、歴史考察となると、第三者的な目線の構成になるので、自分が兵士の一員となって体験までは至らないことがほとんどです。
体験することで自分ごとになり、理解が進むのは、学習でとっても大切なポイントです。
しかも、現実には絶対できない、城が燃えたりする描写もあるの。
そしてそして、姫の声ナレーションは、愛媛が誇る、声優の水樹奈々さん。
超豪華!!胸アツ!!
本編は、天守閣に上った人だけが見られる特別感があり、しかも4編に分かれています。
うわーこれ30年前にほしかったわ!
まとめると、今はできない城での実戦を仮想体験して、その構造の素晴らしさを理解することができるのが、VRの良さですね!
新潟県にある村上城のVRを制作されている方が、城VRまとめページをつくってくださってます。
全国津々浦々、結構取り入れているようです!
ただ、城VRの多くは、城建築についての説明や、当時の景色をパノラマで再現するというものが多く感じました。
天守閣が焼失しているお城もたくさんあるので、再現するだけでも十分素晴らしい技術です。
今はないお城に想いを馳せることができるのも、VRの良さですね。
しかし一歩踏み込んで考えると、現存するお城なら、VRを使って没入感のある学習を追求するのも良いんじゃないでしょうか。
ただ見せるだけではもったいない!観光×VRの可能性
没入感あるVRを教育や観光にもっと積極的に取り入れれば、新たな価値を創出できるでしょう。
松山城VRは、うちの子はもちろん、居合わせたよそのお子さんたちも夢中になるほどのおもしろさでした。
没入感があれば、子どもたちは夢中になるのです。
ただ風景を見せるとか、紹介するというのにとどまることなく、夢中になって遊べる仕掛けが盛り込まれていることが大切だなと思います。
だから、お城であれば武士の役になり、実際にそのお城でどんなふうにお殿様に仕えていたのか体験できたり。
山であれば、山頂のきれいな景色にとどまらず、ガイドさんの案内つきでバーチャル登山をしたり。
工場見学であれば、機械だけでなく、0.1mm単位で削る職人技を、職人さんに登場してもらって話しながら見せても面白いかも。
そのうちきっと、触覚・嗅覚も仮想体験できるようになりますしね!
メタバースがにわかに盛り上がっています。
仮想現実で、試着しながらお買い物や、まるで現地に行ったかのように旅行できる未来もすぐそこです。
観光×VR、もっと見てみたい!
「体感」「没入」が一歩踏み込むキーワードのような気がします。
まとめ
城とVRの相思相愛っぷりから、観光の可能性について熱く語ってみました。
VR松山城、未体験の方はぜひ!
しかし松山城は天守閣内も難攻不落ですので、足腰のコンディションを整えてから攻めてください!
あと、感染対策でスリッパの貸し出しを行っていないので、冬場は足元の防寒対策必須です。
もっとこのVR推してください(笑)
お近くの方はぜひお城へGO!
スマホを使って家でVR体験できるゴーグルも。Amazonで売っているようです!
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